ファクト
Gender Gap
Q)男女格差を測る「ジェンダー・ギャップ指数」日本は何位?
A)153カ国中 121位 (G7最下位) (前年比 -11位) *史上最低記録 ーーーーー<地域別>ーーーーー 【TOP 5】 1) アイスランド 2) ノルウェー 3) フィンランド 4) スウェーデン 5)ニカラグア 【G7ランキング】 ドイツ(10位) フランス(15位) カナダ(19位) 英国(21位) アメリカ(53位) イタリア(76位)
出典:世界経済フォーラム「2020年世界ジェンダーギャップ報告書」
Q)足かせになっている分野(「経済」「教育」「健康」「政治」)はどの分野?
A)「政治」と「経済」
出典:世界経済フォーラム「2020年世界ジェンダーギャップ報告書」
Q)世界のジェンダー・ギャップ解消に何年必要?
A)現在ペースでいけばおおよそ 99.5年
出典:世界経済フォーラム「2020年世界ジェンダーギャップ報告書」
Q)「日本」を含む東アジア地域は、ジェンター・ギャップ解消に何年必要?
A)163年 ーーーーー<地域別>ーーーーー 西ヨーロッパ:54年 14年連続してもっとも格差の低い地域。 世界でもっともジェンダー平等となった4か国、アイスランド(1位)、ノルウェー(2位)、フィンランド(3 位) 、スウェーデン(4位)を含む。 北米地域:151年 アメリカ合衆国(53位)、カナダ(19位)が含まれる。 東ヨーロッパ・中央アジア地域:107年 同地域の「教育面」でのジェンダー・ギャップは完全解消 ラトビア(11位)、ロシア(81位)、クロアチア(60位)なども含む 中米/カリブ:59年 ニカラグア(5位)がけん引し、メキシコ(25位)、コロンビア(22位)、ブラジル(92位)、なども含む。 サハラ以南のアフリカ地域:95年 ルワンダ(9位)、エチオピア(82位)などを含む 東アジア/太平洋地域:163年 全世界で解消までに最も時間を要する地域。 うち、もっとも解消率が高いのはニュージーランド(6位)、フィリピン(16位)。 日本(121位)、韓国(108位)、中国(106位)、シンガポール(54位)、タイ(75位)を含む この地域で日本は3番目に足をひっぱっている国となる。 南アジア地域:71年 バングラデッシュ(50位)がけん引し、その他、ネパール(101位)、インド(112位)、パキスタン(151位)を含む 中東/北アフリカ地域:150年 解消率がもっとも高いのは、イスラエル(64位)、アラブ首長国連邦(120位) 19か国のうち15か国のランキングは130位以下
出典:世界経済フォーラム「2020年世界ジェンダーギャップ報告書」
Pay Gap
Q)日本の男女賃金格差はどれくらい?
A)男性100円に対して、女性は73円。
出典:厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査」
Q)アメリカの男女賃金格差はどれくらい?
A)男性1ドルに対して、81セント。
出典:The U.S. Census Bureau「Current Population Survey Data」2020
Q)”Equal Pay Day”(イコールペイデイ)って何?
A)男性と女性の賃金格差を可視化する指標。 1月1日に男女が働き始めたとして、男性の1年分の年収を同額稼ぐために、 女性はどれほどの日数を多く働く必要かを示した日。 *2020年の日本のイコール・ペイ・デイは5/6でした。 また2020年 9/18は初の「グロバール・イコール・ペイデイ」となりました。 ーーーーー<他国の2020年イコールペイデー>ーーーーー アメリカ: 3/31 ヨーロッパ: 2/27*EU全体で男女賃金格差は平均16%
出典:日本BPW連合会「イコール・ペイ・デイ」
出典:zij-kant vzw HP「European Equal pay Day」
Women Leader
Q)日本の女性管理職を占める割合は?
A)12%(G7最下位) 1991年(8.4%)からの27年間で、3.6%の上昇に留まる
出典:国際労働機関(ILO)「Women in Business and Management: The business case for change」2019
出典:Institute of Women's Leadership コラム2019
Q)世界の女性の管理職を占める平均割合は?
A)27.1%
出典:国際労働機関(ILO)「Women in Business and Management: The business case for change」2019
Q)日本の女性役員を占める割合は?
A) 上場企業2,316社を対象に行った、東京商工リサーチの結果は4.9% TOPIX100 企業を対象に行った、30% Club Japan のリサーチ結果は10.5%(前年比+2.5ポイント)
出典:東京商工リサーチ2019年3月期決算上場企業2,316社「女性役員比率」調査
出典:30% Club Japan 「TOPIX100 企業の女性役員割合調査」2019
Q)世界の女性役員を占める割合は?
A) 世界で最も総収益のある企業200社(Fortune Global 200)を対象に行った、CWDIのリサーチ結果は 21.4%
出典:Corporate Women Directors International(CWDI)「WOMEN BOARD DIRECTORS OF FORTUNE GLOBAL 200 COMPANIES」2018
Q)「30% Club Japan (サーティーパーセント クラブ ジャパン)」とは?
A)2030年までにTOPIX100の女性役員比率を30%達成を目指すクラブ
参考:30% Club Japan(サーティーパーセント クラブ ジャパン)「公式HP」
Q)女性と男性では、どちらがリーダー向き?
A)一概にどちらが優れているとは判断できません。 男性性、女性性それぞれ異なるリーダーシップの強みを備えている。 一方で、「ハーバード・ビジネス・レビュー」が実施したリーダーシップ・スキル・テストでは女性の方が高得点を獲得した結果もある。その結果によると、リーダーシップに必要な19要素のうち、17要素を女性の方が高く獲得したとのこと
出典:Harvard Business Review「Zenger Folkman 2019」
Women at work force
Q)日本の女性の就業率は?
A)女性51.1%(男性70.5%)
出典:総務省統計局「労働力調査(基本集計)」2019年
Q)日本の女性の離職率は?
A)女性17.1%(男性12.5%) 全体で14.6%
出典:厚生労働省「平成30年雇用動向調査」
Q)女性は非正規雇用労働者の割合?
Q)第1子出産を機に離職する女性の割合?
A)46.9%
出典:閣府男女共同参画局「平成30年 第1子出産前後の女性の継続就業率及び 出産・育児と女性の就業状況について」
Q)産後、就業をしたい女性の割合は?
A)86.0% その最大の理由は、52.1%が収入確保、貯金などの経済的な理由
出典:国立社会保障・人口問題研究所「第 15 回出生動向基本調査報告書」2015
Q)産後、就業したい女性の希望する雇用形態は?
A)87.5%がパート、アルバイト、派遣社員などの『非正規雇用』を希望している。
出典:国立社会保障・人口問題研究所「第 15 回出生動向基本調査報告書」2015
Q)現在就業していない女性(2,803万人)のうち,何万人が就業希望している?
A)262万人が就業を希望している
出典:内閣府「平成30年 男女共同参画白書
Q) 女性が就業を希望しているにも関わらず,求職していない最大の理由は?
A)「出産・育児のため」が最も多い(35.6%)
出典:内閣府「平成30年 男女共同参画白書
Paternity leave
Q)日本男性の育児休暇消化率は?
A)男性の育児休暇の取得率は6.16% (女性の育休取得率 82.2%)
出典:厚生労働省 令和元年「男性の育児休業の取得状況と 取得促進のための取組について」
Q)低い理由はどんなことがあげられますか?
A) 「業務が繁忙で職場の人手が不足していた」 27.8% 「会社で育児休業制度が整備されていなかった」27.5% 「育児休業を 取得しづらい雰囲気だった」25.4% 「自分にしかできない仕事や担当している仕事があった」19.8%
出典:厚生労働省 令和元年「男性の育児休業の取得状況と 取得促進のための取組について」
Q)消化率を高める国の対策はありますか?
A) 「男性の育児休業取得促進事業」(イクメンプロジェクト)では男性の育児休暇取得に関する啓発活動や事業主への働きかけを行うとしており、2020年度までに、男性の育休取得率を2018年度の約2倍にあたる13%に引き上げようとしています。
出典:男女共同参画局「男性の育児休業取得促進事業(イクメンプロジェクト)の取組について」
参考:PERSOL「MITERASコラム」
Q)他国の男性の育児休暇消化率は?
A) ・ノルウェイ 2012年以降は男女ともに90%を超え ・ドイツ 2016年34.2% ・スウェーデン 2012年以降は90%前後
出典:厚生労働省「ケース別にみた育児休業制度の取得しやすさ」
出典:大阪府「自治の窓 地方公務員における男性の育児休業についての一考察(第6章)」
出典:労働政策研究・研修機構「国別労働トピック2016年8月ドイツ・父親の育児休業取得率」
参考:ワールドファミリー株式会社 記事「外国のパパは育児休暇取得率が高い!日本と何が違うの?」
Roles
Q)「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」の考えの日本人は何割いる?
他国の固定的性別役割分担意識見る
「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」と考えている人(賛成派)の割合は下記: ・アメリカ19.9% ・韓国16.7% ・ドイツ:19.4% ・イギリス:9.5% です。
Unpaid Work
Q)日本の女性が1日うち無償労働に費やす時間は?
A)女性:1日平均3時間44分(男性:1日平均41分)
Q)無償労働に費やす時間の男女差はグローバルでどれくらい?
A)世界の状況として、女性は男性よりも2.6倍の無償労働に従事する
Relative Poverty
Q)相対的貧困って何?
A)その国の文化・生活水準と比較して困窮した状態を指します。具体的には「世帯の所得がその国の等価可処分所得の中央値の半分に満たない人々」と定義されています。相対的貧困は「相対的」であり、目で見えにくい問題。 *一方「絶対的貧困」とは、「1日1.90米ドル(約200円)未満で生活する人々」と世界銀行で定義されています。
参考:厚生労働省「貧困率」
Q)日本の相対的貧困率は世界的に高い?低い?
A)世界で7位。G7のうち米国に次いで2番目に高い比率 日本の相対的貧困率は15.7%で、1985年から4pt 上昇。約6人に1人は「相対的貧困」状態。
出典:OECD「OECD経済審査報告書」2017年
Q)相対的貧困はどのような人が多いでしょうか?
A)
・10代後半~20代前半若者
・70代以上の高齢者
・ひとり親世帯
出典:OECD「OECD経済審査報告書」2017年
SIngle Mother
Q)日本にシングルマザー 何世帯ほどいる?
A)約142万「ひとり親世帯」ある中 父子世帯:約18万7000世帯 母子世帯:約123万2000世帯 ひとり親世帯の9割近くが母子世帯
出典:厚生労働省「平成28年度 全国ひとり親世帯等調査」
Q)シングルマザーとシングルファーザーで就業状況に差はある?
A) 男性と女性で働く状況及び稼ぐ条件に大きな差あり 【シングルマザー】 就業率 81.8% 「正規の職員・従業員」44.2% 「パート・アルバイト等」43.8% 「自営業」3.4% 平均年間収入243万円 【シングルファーザー】 就業率 85.4% 「正規の職員・従業員」68.2% 「パート・アルバイト等」6.4%と圧倒的に低い 「自営業」18.2% 平均年間収入420万円
出典:厚生労働省「平成28年度 全国ひとり親世帯等調査」
Q)転職希望するシングルマザーの割合とその主な理由は?
A)転職希望する割合は30.4%(対 男性20.2%) 主な理由は「収入が低いから」
出典:厚生労働省「平成28年度 全国ひとり親世帯等調査」
内閣府・男女参画推進連携会議「ひとりひとりが幸せな社会のために」
Unconscious Bias
Q)無意識バイアス(アンコンシャスバイアス)とは?
A) ①自分自身が気づいていないものの見方や捉え方のゆがみ・偏りをいいます。考える以前に瞬時にかつ無意識に起こる知的連想プロセスの一つであり「高速思考」ともいえます。大量の情報からすばやくパターンを見つけだしギャップを埋め、仮説をもとに素早く行動を起こすことをサポートするうえで、重要な役割を持っています。 誰もが何らかのアンコンシャス・バイアスをもっており、それ自体が直ちに関係性に悪影響を与えるわけではありません。問題は、そのような無意識の関連づけが相手に影響を与えネガティブに作用することにあります。アンコンシャス・バイアスは何気ない日々の行動や言動となって現れます ②「無意識の思いこみ」「無意識の偏見」「無意識の偏ったものの見方」など、さまざまな言葉で表現されている概念。私たちの脳は、これまでに経験したことや、見聞きしたことに照らし合わせて、あらゆるものを「自分なりに解釈する」という機能を持っている。
引用:株式会社クオリア「働き方改革とダイバーシティに関する用語集」
引用:一般社団法人アンコンシャスバイアス研究所「アンコンシャス・バイアスとは?」
【調査結果】無意識ジェンダーバイアスが与える女性へのネガティブインパクト
コロンビア大学ビジネススクールの有名な「Heidi(ハイディ)・Howard(ハワード)実験」があります。シリコンバレーで成功を収めた女性の起業家ハイディ・ロイゼン(Heidi Roizen)をケース・スタディとして取り上げました。 あるクラスにはHeidi(彼女の名前)で、そして別のクラスにはHoward(男性名)に変更し取り上げました。 最後にこのケース・スタディで紹介されていた人物の「能力」と「好感度」を生徒に聞いてみたところ、 「能力」は、Howard(男性名)もHeidi(女性名)も差はなく「有能」と評価。 「好感度」は、Howard(男性名)は「好ましい同僚」とみなされたが、Heidi(女性名)は「一緒に働きたくない」「経営者だったら採用しない」と評価。 ここで無意識ジェンダーバイアスが女性に与えるネガティブインパクトが伺えます。 「有能な女性は嫌われてしまう」傾向にあります。
参考:The Leadership Psychology Institute「Women & the Leadership Labyrinth Howard vs Heidi」
Confidence
Q)日本女性の「成功する自信」は世界主要国で何位?
A)主要22カ国の中で、日本は総合で最下位。最も自信がない。
出典:リンクトイン(LinkedIn)「仕事で実現したい機会に対する意識調査(Opportunity Index 2020)」
参考:リンクトイン(LinkedIn)「リリース」2020.02.12
参考:Forbes JAPAN「記事」2020.03.12
Women Entrepreneur
Q)日本に起業家は何人ほどいる?
A)30.6万人(企業希望者151.6万人)
出典:中小企業庁「中小企業白書2017年度版)」
Q)女性起業家を占める割合は?
A)女性13.8%(男性86.7%)
出典:日本政策金融公庫 総合研究所「2013年度新規開業実態調査(特別調査)」
Q)アメリカおける女性起業家は何人ほどいる?
A)おおよそ130万人
出典:American Express「THE 2019 STATE OF WOMEN-OWNED BUSINESSES REPORT」
Q)女性起業家と男性起業家と比較して初年度にもたらす収益の差は?(USケース)
A)1ドルの投資に対して女性は平均78%のリターンもたらしのに対し、男性は平均31%
出典:Boston Consultingn Group「MassChallenge; BCG analysis」
Diversity & Inclusion
Q)組織のD & Iは、イノベーションや収益を生み出す為に必要か否か?
A)大いに必要である。様々なリサーチ結果からも明らかになっている。 例えば、ボストン・コンサルティングのリサーチによると、 ダイバーシティーが一般平均以上達成できているマネージメントチームを持つ組織は、イノーベーティブ収益が45%に対して、平均以下の組織はイノーベーティブ収益 26%である。また、イノベーション収益に飛躍を求めるのであれば、リーダー職に20%以上に女性が必要である。 その他リサーチ結果からも女性リーダーが3割以上を占める組織は+6%の収益を、そうでない組織と比べて得ている。
出典:Boston Consulting Group「HOW DIVERSE LEADERSHIP TEAMS BOOST INNOVATION」
出典:Peterson Institute for International Economics 2016「Is Gender Diversity Profitable? 」
出典:McKinsey & Company 2015「Diversity Matters 」
Q)ジェンダー・ダイバーシティーの取り組みは、女性だけで取り組む課題?
A)男性もジェンダーダイバーシティーに関与するコトが大事 「ジェンダー・ダイバーシティー」の取り組みに男性が主体的に関わった組織は、96%の進展が得られたと報告。 一方、男性の関わりが消極的な組織はたった30%が進展を得られたと報告している。
出典:Boston Consulting Group「Five Ways Men Can Improve Gender Diversity at Work」
Happiness
Q) 日本の「幸福度ランキング」は世界で何位?
A)日本は153カ国中 61位
出典:Sustainable Development Solutions Network「 World Happiness Report 2020」
Child Well-Being
Q) 日本の子供の幸福度は世界で何位?
A)日本は38か国中 20位 以下3つの分野を総合した順位 身体的健康:1位 精神的幸福度:37位 スキル:27位
出典:UNICEF「 REPORT CARD 16」2020
Giving Back
Q)日本「思いやりランキング」は世界で何位?
A)日本は126カ国中 107位 *先進国の中では最下位。
POLICY
「女性活躍加速のための重点方針2020」を見てみよう
「男女共同参画社会」(2020年版)にまつわるデータを見てみよう
内閣府・男女参画推進連携会議「ひとりひとりが幸せな社会のために」
成長戦略「女性活躍推進の目標」を見てみよう
2020年に25-44歳の女性就業率を73%に(2012年時点68%) 2020年に第1子出産前後の女性の継続就業率を55%に(2010年時点38%) 2020年に管理職の女性の割合を30%程度に(2012年時点11%) 2017年度までに保育の受け皿を約40万人分確保 子どもが3歳になるまで育児休業期間を延長